心筋梗塞・動脈硬化・胃潰瘍・高血圧と珈琲

過剰な珈琲の摂取によって心筋梗塞や動脈硬化といった心血管病は悪化すると言われています。この場合、糖尿病由来のものを除外しますが、他にも妊婦の方のケースでは適切な飲み方があるようです。更に精神不安定を招いている症例や閉経後に生じる骨粗鬆症なども同様です。いずれも使用不可という訳ではなく、妥当な飲み方というのがあります。 かつて胃潰瘍などは珈琲によって悪化すると指摘されていた時期もありましたが、近年胃潰瘍と珈琲には因果関係がないと解明されたようです。つまり珈琲を飲んだからといって悪化する訳でなく、改善するものでもないということになります。またこういった良くも悪くもならないものは多くの病気で当てはまります。その他、大腸及び肝臓癌を除く多くの癌も珈琲の影響があるのではないかと指摘されていましたが、近年の疫学調査ではどうやら関係ないようです。 トクホで認められる審査基準はある程度有効成分が分かっていて、人試験や動物実験などでそこそこ科学的根拠を認めるものです。しかし疫学研究は不十分であり、確実なエビデンスを求めているものではありません。安全を第一に考えられているのは間違い有りませんが、珈琲においてはウイルス感染や高血圧、宿便、更年期以降に生じる炎症性疾患、遺伝性疾患である鎌型赤血球貧血といった黒人に見られる病気などがこのレベルに該当し、その有用性が指摘されているようです。