プラセボ効果~新薬の開発・臨床試験・動物実験~
新薬を開発する際にはその効果を確認する必要があります。このため、小麦粉などを入れた外観状薬とよく似たものがその比較のために用いられます。プラセボは外観状、薬と似ていますが、中は糖質など薬効のない成分が入っている錠剤のことを言います。新しい医薬品として適用されるためには動物実験でその危険性の有無が判定され、次いで人間で試験して実際に有効であるのかどうかを確認します。
臨床試験は人間を対象にした試験であり、この場合、いくつかの集団に分類します。これは比較するするために、いくつかの対象が必要なためで、ある特定集団には新薬を与えます。此れに対し、他の集団には新薬以外のもの(プラセボ)を与えますが、その際中身を教えることはありません。
通常、患者は効き目のある薬と思い込んで服用した場合、中身が単なる小麦粉であってもある程度症状を改善させる傾向にあります。これをプラセボ効果と言い、つまり暗示による作用を発生させる訳です。臨床試験ではこのような影響を取り除いて新薬の効果を適正に確認しなければなりません。