グリア細胞
およそ二十歳程度で頂点が訪れる脳は、それを超えると神経細胞(ニューロン)が破壊されていくと考えられています。その数およそ十万個が一日で消滅するとされる点に驚かされます。ところが、人間は元来僅かな神経細胞しか利用していないとも言われており、それらの神経があらゆる影響から相互にネットワークを構築しているため、例え年齢を重ねても知能が高まることもあります。しかも、一日十万個消えたとしても、すべて消失するのに数百年かかるそうです。
この脳の神経細胞は誕生した際には数百グラム程度で、表層の皺もあまり見られません。数は胎児期に大体決定されるようで、出生した後は増加しないと言われています。成人になると重さも千グラム以上に増加し、表層のシワも沢山見られるようになってきます。脳の重さは誕生時に比較すると、成人のそれは約三倍程度になりますが、これは神経細胞同士がネットワークを構築して、大量に神経を伸張させて行くからだと言われています。
脳のほぼ九割の細胞はグリア細胞で形成されていますが、その十分の一がニューロンだと言われています。ニューロンはデータ処理をする神経細胞のことで、グリア細胞はニューロンに養分を補給し、脳の機能をサポートする働きを持っています。