血圧低下

糖尿病の症状の方の血圧は、健康な人よりも正常範囲が低めに設定されていて、健康な人にとって問題の無い正常範囲の上限でも治療対象になります。塩分を摂取過ぎると、血液中の水分が増量します。そして、アンジオテンシンⅡなど、血管を収縮する物質に対する反応が高まることで、高血圧(こうけつあつ)になります。肥満の人がダイエットすると、それだけで正常値まで低下することが多いです。一般的に、体重1kgに対して1mmHgの血圧低下(けつあつていか)が期待できます。たばこは、約一本で、10mmHg以上血圧が上昇すると言われています。しかも、煙草を吸ってから約30分間以上持続しますので、タバコを吸う本数に比例して血圧は低下する暇も無く推移してしまいます。運動は、一回約60分、一週間に約3回程度を約3ヶ月継続すると、10mmHg血圧は低下すると考えられています。飲酒は、適切な量であれば、一時的に血圧を低下させてくれます。具体的な数値は、一日に約30mlとされていますが、もちろん、糖尿病を抱えていますので、医師の判断も必要です。 血圧の目安
分類 収縮期の血圧 拡張期の血圧
健康な人 140mmHg未満  90mmHg未満
糖尿病患者 130mmHg未満  85mmHg未満
糖尿病性腎症患者 125mmHg未満  75mmHg未満