インスリン注射

よくインスリン注射を行うと、病状が悪いと判断されがちですが、インスリン療法が、重症の糖尿病の症状患者にのみ使われるということではありませんので、症状において、軽症か重症かは問題ではないです。もちろん、インスリン療法をしたからと言って、一生、インスリン療法をしなければならないということもありません。というのは、インスリン療法によって膵臓を休ませることにより、高血糖症状が改善し、膵臓の機能が元の状態まで回復することもあるからです。インスリン注射をすると、膵臓のインスリン分泌の働きが悪くなると思われがちですが、これも全く逆のことです。飲み薬が効かなくなって、インスリン療法に移行したあと、再び、飲み薬に戻ることはよくある治療法です。また、インスリン療法で血糖値が正常に戻ると、ついつい安心して食べ過ぎてしまうので、注意が必要です。その他、低血糖を予防するためと理由を作ってしまうのが、間食を引き起こし、太ってしまうこともあります。 余談となりますが、自分の身近な家では、普通の血圧でも、病院において医師や看護師を見ると、緊張のため、血圧が上昇することがあります。これを白衣高血圧(はくいこうけつあつ)と言います。人はストレスなどの影響や、環境によって、血圧を上昇させてしまう傾向があります。治療においては、そのことを念頭に入れて進めていくことが大切です。