ストレス、肥満、そして死の四重層

中年太りの要因としてはストレスも考えられていますが、ハッキリとした点は分かっていません。ただ、直接的にはストレス環境下において分泌促進されるホルモンが増えすぎて、その作用が高まることが原因になっているのではないかと言われています。特に精神的なものに起因するストレスでは暴飲暴食といった行動が見られます。こういったことからストレスは一般的に、間接及び直接的に肥満へ影響を与えていると言われています。遺伝や体質によって個人差はあるものの、現代の飽食時代ではとかく食べ過ぎてしまいます。 通常、コレステロールや中性脂肪、血圧、血糖値といった一つ一つの症状に注目されがちですが、動脈硬化を引き起こすとされる原因を複数同時に抱えている人は、死の四重層或いはシンドロームXと言われています。根本的な原因は、内臓脂肪の蓄積による内臓肥満ですが、生活習慣病である糖尿病や高血圧、高脂血症といった症状を同時に現している方は、動脈硬化を発生しやすくなります。特にタバコを吸う方などは、その確率もかなり高くなります。個々の症状が、一つ一つちょっと高いケースでも、中性脂肪やコレステロール、血糖値、、血圧といったものが全部高くなると死の四重層が近づいていると言えます。もちろん、血糖値、コレステロール及び中性脂肪、血圧など、どれか一つ飛びぬけて高いケースでも体に良くないことは言うまでもありません。