痩せにくい体質と夜食

実はダイエットというのは、何度かするとだんだん痩せにくい体質になってしまいます。例えば、一回目のダイエットで、目標体重まで20日かかって、元の体重に戻るのに40日かかったとします。それが、二回目のダイエットでは、目標体重まで40日もかかり、元の体重に戻るのに10日しかかからないというケースが発生します。これは、人の体が、急激な脂肪量の変化に対応するためと考えられています。人の体の脂肪量は、遺伝的な要素も含めてある程度決まっていて、その決まっている数値から極端に外れると、体は防御反応を示して、脂肪量を一定に保とうとする、という考え方です。また、急な低カロリー食で減量するより、徐々に減食して減量する方が、ダイエットリバウンドがありません。遺伝が、脂肪量の多い肥満体を作り、環境が肥えさせて行くと言えます。 ところで人間の体内にリズムをとるための時計があることは、周知の事実です。つまり、昼に活動して、夜に寝るというものですが、このことに自律神経が深く関わっています。自律神経には、交感神経と副交感神経があって、昼間は交感神経によって、心臓や肺などの血流が良くなります。反対に夜間は、副交感神経によって、胃腸や肝臓などの血流が良くなります。また、夜間は膵臓の作用も活動的で、インスリン分泌により、脂肪へ転換されてしまいます。このことから、夜に夜食を摂取すると、胃腸の血流が非常に良いため、脂肪が体内に吸収されやすくなってしまいます。少なくとも寝る前の三時間は、食べ物を摂取しないことが大切です。