医食同源~疾患の予防~

日本の高度成長期では、食べ物に対して美味しさだけを追求していたという特徴があります。健康を無視した飽食時代に突入したと言えます。その後、美味しくなければ例え体に良いものであっても食べないという風潮も見られました。近年、それに変化が見られ、安全重視と美味しさ、多様な栄養素が求められるようになっています。これがいわゆる医食同源です。 疾患を治療するのもモノを食べるのも健康を維持するのが目的であり、その本質は同一です。医食同源とはこのことを意味しています。添加物や残留農薬などを心配しない食品で、且つ様々な疾患を防ぐ多くの栄養素を含有している、そしてそれを美味しく食べられるというのが医食同源の根元と言い換えることができます。 今までは単に美味しさのみが求められてきましたが、これに疾患を防ぐ栄養素を材料に加え、更に生涯に渡って疾患を招かない人生を築き、加齢に伴って長寿を全うするというのが社会のメカニズムになってきています。