カテキンとお茶
光を遮り、湿気を防ぐ缶に入れてお茶を保存することが大切ですが、近年ではアルミ包装材を使っているものも見受けられます。これには窒素ガスが充填されていて、長い期間保存できるようになっています。そのため、長めの賞味期限となっていますが、このアルミ包材も基本的には一度開封したら、他の商品で用いられている包装と同様になります。つまり、湿気を吸収しやすくなって、カビも生えてしまうということです。こういった包装は、開封するまでしか意味を持たないため、一般には缶がお茶の保存容器として使われています。
通常、茶葉は同じところで栽培されていた同じ種類のものを利用する傾向にありますが、現代ではブレンドしたものも登場しています。これは固有のブランドを表に出す意図があるためですが、こういった混ぜ合わせて売りに出すお茶が増加しているため、お茶に関しては原料原産地の表示はなされていません。また、表示義務もありません。
お茶の特徴として、様々なビタミンやミネラルを含有していることから近年、健康を目的に飲まれることが多くなりました。特にカテキン類を含有していることで広く知られており、この物質には抗酸化の働きがあることから注目を寄せています。ただ、残留農薬を懸念する人々もおられます。国産のものでも検査結果から農薬が検出されていますので、残留農薬は存在しています。しかし、検査結果から得られたものは基準値内の範囲であったため、法律的な違反はないと言えます。また製茶になる過程でその多くの農薬が消滅してしまいます。従って、検出された量も非常に少ないと推測されるため、特にお茶を多く飲んだからと言って、健康に影響を与えることはありません。