タイトジャンクション・樹状細胞・ランゲルハンス細胞

表皮は肌の一番外側に位置し、角層、顆粒層、有棘層(ゆうきょくそう)、基底層と外側から四層構造になっています。また表皮の下には真皮があり、その下には皮下脂肪が存在します。タイトジャンクソンとは角層に見られ、皮膚表面を守っている皮膚ですが、細胞そのものは死んでいます。しかし、これらの細胞が集まって形成されているため、とても丈夫な構造になっています。 異物が皮膚に入り込んでくると、まず樹状細胞であるランゲルハンス細胞に見つかります。これはT細胞へ異物の存在を伝える役目を持っていますが、通常、休止状態にあるようです。しかし、タイトジャンクションへ異物が進行してくるとランゲルハンス細胞から樹状突起が伸長し、タイトジャンクションを突き抜けて抗原若しくは外来異物を捕獲するようです。その後、免疫系に知らせて臨戦状態へと誘うメカニズムを構築しているのではないかと考えられています。 尚、いわゆるアトピー性皮膚炎はこのタイトジャンクションの保護機能が正常に機能していないからだとの指摘もあります。明確にはされていませんが、外来異物が侵入し易いことや抗原捕獲にフライングするランゲルハンス細胞の行動もそれを示唆するものではないかとも言われています。