ニガリ/天日塩

釜で天日塩を溶解させ、これを煮詰めたものを脱水し、ニガリ分を除去したものが通常用いられている塩となります。イオン交換膜法で生成されているものもありますが、こちらは海水を濃縮したものであり、電流をイオン交換膜に伝えて、塩素イオン及びナトリウムイオンを透析したものです。こうして作られた塩は、湿気から水分を含んでしまい、固まってしまうことがあります。これを防止するため通常炭酸マグネシウムが用いられています。しかし、世界の地域によっては塩化マグネシウム、炭酸カルシウム、フェロシアン化合物といった固結防止剤が使われることがあります。いずれも人間の体に害悪を与えることはありません。 国内の市場に流通している塩は、およそ数千に及ぶ種類があります。これは輸入されているものがほとんどで、日本で作られているのは二割にも満たないと言われています。天日塩は太陽や風などの自然環境を利用して作られるもので、これによって海水に含まれている水分を除去させています。天日塩は塩の原材料ですが、オーストラリアなどの海外輸入によるものがほとんどです。 日本産のものでは生産地の名称を入れた製品が出回っていますが、これらは再結晶させたもので、高純度の塩にニガリを混入させて作っています。自然的な印象を受けますが、いわゆる加工塩であり、値段も比較的安くなっています。