高血圧症状

高血圧症状とは、血圧が正常値より高いことを指します。日本人において最も多いのが、本能性高血圧で、これは遺伝的な要素に生活習慣の危険因子が重なったものです。この危険因子は、例えば、血管にコレステロールなどが張り付いたり、塩分によって血中の水分が増えたり、肥満、ストレス、喫煙、運動不足などが考えられます。高血圧症状は、心臓が狭くなった血管に無理やり血液を送り込んでる状態ですので、このような状態が長く続くと、本来弾力性のある血管が、だんだん硬くなって行きます。硬くなると、今度は動脈硬化などを発症させてしまうことになります。高血圧は、自覚症状が現れにくい病気で、長い間放置する方が多いものです。特に自営業などをしておられる方は、定期的な検査をする機会が無く、高血圧を発症していることに気づかれないことも多々あります。血圧の高い状態が続くと、負荷のかかっている臓器や血管に色んな合併症を引き起こすものです。重症になると、頻尿、乏尿、むくみ、動悸・息切れ、頭痛、肩凝りなどといった症状が出現することもありますが、これらの症状が出た時には、すでに合併症がかなり進行していると考えられます。逆に、高血圧が重症化しても、自覚症状がないケースもありますが、このようなケースの場合、突然、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こし、命に関わる重大な結果を生むことになります。また、命が助かっても、認知症や麻痺などが残りやすく、後遺症として、生涯、不便な生活を強いられることにもなります。 高血圧症状のガイドライン
症状 収縮期血圧 拡張期血圧
正常血圧 130未満 85未満
正常高値血圧 130~139 85~89
軽症高血圧 140~159 90~99
中等症高血圧 160~179 100~109
重症高血圧 180以上 110以上