血糖値は、運動・食事・ストレスなどで変化するものです。以下の表は日本糖尿病学会による一般的な判断基準です。血糖値を測定することで、具体的な食事の量、インスリンの量などを調整できます。また、糖尿病の症状の治療には、一人一人、その人にあった治療方法がありますので、主治医と相談しながら決めると良いでしょう。2、3ヶ月も試行錯誤すれば、自分に合った血糖コントロールをつかめてくるものです。血糖値測定器(けっとうちそくていき)は、電極法と試験紙法があり、どちらも採取する血液の量は少なくて済み、また操作が簡易化されて誰でも手軽に扱えるようになっています。尿糖測定は、皮膚に針を刺したりしない分、苦痛はありません。ただ、血糖値が約170(mg/dl)前後にならないと、尿中に糖が排泄されませんので、正確な数値が分かりません。血糖値は、理想的な値を目指すほど、低血糖に陥りやすいものです。そのような症状にならないためにも、自己測定による血糖値の管理が大切です。
自己測定による血糖値判断基準
評価 |
空腹時血糖値(mg/dl) |
食後2時間後の血糖値(mg/dl) |
HbA1c(%) |
優 |
80~110未満 |
80~140未満 |
5.8未満 |
良 |
110~130未満 |
140~180未満 |
5.8~6.5未満 |
可(不十分) |
130~160未満 |
180~220未満 |
6.5~7未満 |
可(不良) |
130~160未満 |
180~220未満 |
7~8未満 |
不可 |
160以上 |
220以上 |
8以上 |