慢性関節リウマチ

通風とよく混同されるのが慢性関節リウマチ(まんせいかんせつりうまち)ですが、古くはどちらも同じ病気と診断されていたこともあります。症状がよく似ていることが混同されていた理由ですが、通風は尿酸に起因して発病するもので、慢性関節リウマチは、その原因がハッキリと分かっていません。両者の異なる点は比較的ハッキリとしていて、まず慢性関節リウマチを発病する傾向が高いのは女性です。一方、通風を発症しやすいのは、その九割以上が男性となっています。そして、慢性関節リウマチでは複数の関節部が痛くなる傾向があり、通風は通常、一箇所だけが痛みます。また、慢性関節リウマチでは徐々に痛みが増す傾向にあり、慢性化する特徴があります。通風では、ある日突然、激痛が訪れ、数日後にはその痛みも治まります。更に、慢性関節リウマチでは上肢の指及び手首などの関節が痛むのに対して、通風は最初に下肢部分である足の親指の付け根部分が痛む傾向にあります。皮下結節(ひかけっせつ)は、見た目も触れた感じも似たような症状ですが、手の指の関節や肘などの関節に発症する傾向が慢性関節リウマチにはあります。また、これら以外の場所に発生しないのも特徴の一つとなっています。回帰性リウマチも通風とよくにた症状を現し、急激に関節が痛み、腫れてきますが、一日か二日程度で、症状が緩和します。通風と非常によくにた病状を現しますが、足の親指の付け根部分には現れません。また、通風より発作間隔が短期で、小さな関節においては見られない傾向があります。