自律神経でコントロールされる心臓の心拍数

心臓の拍動は緊張や動揺、走ったりした際にそのスピードを高めます。これは自律神経によって自然に調節されるためで、つまるところ自分でコントロールできるものではありません。また副交感神経が作用すると遅く、交感神経が作用すると速くなります。いずれにしても走ったから、止まったからといって心拍数を自分の意思で調節し、命令を出している訳ではないのです。 心臓は最初に左右の心房を収縮させます。これがため、心房から心室へと血液が移動し、次いで左右の心室が収縮して、大動脈へと血液が押し出されていきます。血流が滑らかに維持されるのは、こういった調整機能があるためです。つまり、心房と心室が時同じく収縮したり、それぞれが単独で収縮するといったことは起こりません。 心臓で起こる収縮は神経とは異なる特別な線維で制御されています。これは心筋内部の刺激伝道系のことで、この線維によって電気的な興奮を発生させ、それを伝えています。