心臓~右心室、左心室、右心房、左心房~

左右の肺の間に心臓は存在していますが、多くの方は左胸と解釈されているようです。実際、左へのずれは非常に僅かで、胸の真ん中に位置します。このため、心臓マッサージを行う際は、左側を押すのではなく、胸の真ん中の胸骨が対象となります。心臓そのものは三層で構成される心膜で守られており、重さは二百五十グラム前後です。一般には握りこぶし程度の大きさと言われており、その筋肉は心筋と呼ばれています。特別な筋肉で構成されており、拡張と収縮は一生続きます。またこれによって血液を身体の全域へ巡らせています。 右心室、左心室、右心房、左心房は心臓を形成している部屋のことで、それぞれ心室中隔と心房中隔によって仕切られています。肺動脈弁は右心室の出口に見られ、大動脈弁は左心室の出口にあります。僧帽弁は左心室と左心房の間にあり、三尖弁は右心室と右心房の間に存在します。いずれも逆流する血液を防止する役目を持っています。 心臓に栄養を運んでいるのは冠動脈であり、これは左右に分岐して左心室上部に見られる大動脈の根元から伸びています。次々に枝分かれして全体を養っていますが、心臓の必要とするエネルギーは心臓内部の血液から供給されることはありません。