笑いと免疫の関係

グリコーゲンを肝臓においてその蓄積をコントロールしたり、炎症抑制、脂質及び蛋白質分解に関与しているのがコルチゾールと呼ばれているホルモンです。日内変動が多い事で知られており、特にストレスを招いている際には上昇します。研究ではこのコルチゾールが血中において笑いとともに減少することが報告されています。体の健康にとっては怒りの感情を継続させるより笑いを維持させたほうが良いのは広く知られています。これを科学的に言うと、コルチゾールは笑うことで減少し、即ちストレス負荷から開放されつつある状況に近づくということになります。 免疫はストレスによって影響を受けますが、これによって自然治癒力も弱まります。こういった場合、ストレスを蓄積しないようにすることで回避できますが、現代社会では非常に困難ともいえます。一般には好きな事をやったり、適度な運動などによってストレス発散に繋がると言われていますが、人によっては特別好きな事がない場合や運動を好まないタイプもいます。このようなケースでは、笑いが非常に有効と考えられます。この笑いは人間に限らず類人猿にも見られる能力です。