炊飯器についているカップと計量カップの違い

合(ごう)は勺(しゃく)の十倍で、升(しょう)の十分の一になる。一合はおよそ180.39ミリリットルで、これは一升がおよそ1.8039リットルと決められた日本の明治時代の規定によるものである。「合」そのものは日本でも古くから用いられてきた単位だ。米だけでなく、酒の容量を計る際にも活用されてきた。 ところで炊飯器付属のカップと計量カップとでは若干異なるのをご存知だろうか。それは炊飯器に付属するカップが180mlで計量カップが200mlという点だ。どちらも似たような形をしているのであまり気にして使い分けてない人も多いのではないだろうか。 しかしご飯を炊く際、計量カップの1カップを一合として使用するとご飯は硬くなる。一方、計量カップの1カップを一合として使っていて、ある日炊飯器に付属しているカップを計量カップの1カップとして代用するとご飯は柔らかく感じる。分かって頂けただろうか。これは炊飯器に付属するカップと計量用のカップとでは、その容量が異なるから起こる現象である。つまり、ご飯が硬くなったり柔らかくなったりするのは、水分量の影響なのである。とはいえ、この違いを意識さえすれば、米や水分量の増減によって調整することが可能だ。カップの代用も簡単になることと思う。ちなみに炊飯器についてくるカップによっては160までしか印字されてないものがある。その場合、すりきりまで米を入れれば一合(約180ml)になる。米はおよそ150gほど。 尚、「ml」という単位と「cc」という単位は、現在、同一の定義である。「1cc」は「1ml(ミリリットル)」で、「1リットル」は「1000ミリリットル」であって「1000cc」である。この「cc」という単位は、「キュービック・センチメートル」の略である。キュービック(cubic)とは、立方体や体積、3乗などを表す単位。また「1cc」若しくは「1ml」といえば、一辺が1センチの正方形で、その六個の正方形で囲まれた立体である。サイコロみたいな形状で、一辺が一センチになっている物体を想像してもらえれば分かってもらえるだろう。
スポンサーリンク