アクリルアミドの発癌性

発癌性を指摘されているものでは噛みタバコをはじめカドミウムやアスベスト、コールタールといったものがあります。これに対してナイロンの原料となるカプロラクタムなどは発癌性が否定されています。一方、発癌性があるのかどうか分からないものではコレステロールやカフェイン、お茶などがあります。また疑わしいものとしてコーヒーやワラビ、クロロホルムなどがあげられます。そして発癌性を高い確率で認められるものではディーゼルエンジンから放出される排気ガスや木材用防腐剤として使われているクレオソート、魚のこげた部分、アクリルアミドなどがあります。 この内近年注目されてきているアクリルアミドは、高い温度処理する炭水化物の比率が多い食品に含まれています。これにはポテトチップスなどが該当し、必要以上に沢山食べることは体に良くないと指摘されています。ただ、その悪影響は私たちが日常の食生活で摂取している魚のこげた部分と大差ないため、あまり懸念される問題でもないと思われます。しかし、スナック菓子などは脂で処理されていることからたとえ賞味期限を越えてなくても、袋の性質によっては酸化から身体への悪影響も考えられます。特に高温多湿の上、紫外線を防ぐことなく保管している食品は注意が必要です。また、一旦開封したら、なるべく早期に食べてしまうことも重要です。 こういった発癌性物質の摂取を避けるには、調理の際に高温の過熱を長時間に渡って行わないことが家庭での対策となり、過剰摂取に気をつけ、抗酸化物質を含む食品と一緒に食べることが推奨されます。