α波とリラクゼーション

自律神経は心臓を動かしたり、胃腸の働きを促進させたりする働きがあります。また、汗腺、内分泌腺、膀胱、血管など人間の体にあるさまざまな器官を制御して、その作用をコントロールしています。この自律神経に交感神経と副交感神経があり、前者は活動エネルギーが外部に向けられているものであり、後者はそのエネルギーが内側に向いているものを言います。体温や血圧、精神緊張、心拍数などに変化与え、高揚した状態を導き出すのが交感神経であり、精神状態を落ち着かせ、疲れをとったり、組織の再生を促進したり、免疫などの防御システムを働かせるのが副交感神経です。 脳波にはα波、β波、Θ波といったものがありますが、この内α波は安静状態の際に発するもので、断食している際にも認められます。一方、イライラ状態から興奮している時などはβ波及びΘ波が中心となって現れます。α波は副交感神経の方が亢進した際に発するもので、これが断食の際に出現するということは、免疫亢進などの効果から疾患を予防したり、細胞再生、疲労回復、精神状態の安寧などをもたらすことになります。つまり、こういった安寧状態は、体の健康を増進させることを意味するため、より健全な心身状態を導き出すとも言うことができます。 断食はα波と呼ばれる脳波を放出するため、これがリラクゼーションの効果を与え、延いては体や心の健康を促すことにつながると考えられています。