総菜と弁当

売り手と買い手が接して売買する対面販売では加工食品品質表示基準が適用されません。持ち帰りを対象にするお店で取り扱うお弁当のことですが、注文によって弁当の容器に総菜を入れてくれる業者のことを指しています。これに対しコンビニ弁当では、加工食品品質表示基準を遵守しなければならず、使用されている添加物の表示がなされています。コンビニで購入したお弁当に張られているシールを見てもらえれば分かると思いますが、様々な情報が記入されています。このため、多量の添加物が使われているとのイメージを受けますが、これは逆に言えば情報が多く公開されていて、対面販売より、使われているものの情報が見えやすいということになります。 ただ、あやふやな点もあるのは確かで、例えば製造年月日に関する点です。加工食品を幾つか詰め合わせた弁当などは、佃煮や蒲鉾、卵、海苔などが色々使われているため、正確な製造年月日を割り出すのは不可能です。というのは、それぞれの加工食品がいつ製造されたのかを規定するのは困難であるためで、現実的にはこれらの加工食品を弁当容器に入れた年月日の方が有用と言えます。また、消費期限については各企業がそれぞれ保存可能な期限を試験していると言われていますが、行楽など遊びに行った時にお弁当を必要とするケースでは、やはり、食べる直前に購入するのが一番と言えます。尚、近年では広く普及している総菜類及びコンビニ弁当ですが、その衛生管理の手本が出来上がったのはもう何十年も昔の話です。