コシヒカリ/ヒノヒカリ/ひとめぼれ

昔から日本では主食として食べられてきた米ですが、その安全性には疑問があるとも示唆されています。というのは、火山の害や鉱山開発などの影響から、カドミウムが農産物へ入ってしまう地域があるためです。このため、海外で作られた米と比較すると日本で作られた米は、カドミウム濃度が高くなっています。品種改良によってカドミウムが農産物へ含まれてしまうのを抑える方法や土壌改良といった手段が講じられていますが、それでも国際的には問題と推測される量を逸脱するものもあります。これは日本が法律で定めている基準が意外にも高いためですが、国内で販売不可になるのは1ppmを超えたものです。ただ、人間がその生涯をかけて継続してカドミウムを摂取しても、健康に害を与えない耐容摂取量というものがあり、この国際基準を超えていないことから、現状では必ずしも安全性が問われるものではないと考えられています。 品種ではコシヒカリをはじめ、ヒノヒカリやひとめぼれなどが広く知られています。いずれも高い評価を受けていますが、日本での米の立場を考えるとやはり保管が問題となります。日本人にとって米は主食であるため、多くの家庭で保存されていることと思われます。このことが品質低下を招き、米をまずくしているのも事実です。常に味の良い米を食べて行くには、購入をこまめに行って、買ってきたものはなるべく早期に食べきっていく方法が推奨されます。また、ぬかが原因で米びつに虫が多量に発生してしまうこともありますが、基本的には糠が残存しないよう日頃から管理することも大切です。ただし、近年の精米技術は進化しているため、あまり見られない光景でもありますが。