食物繊維ダイエット

食物繊維はカロリーがほとんどなく、体に吸収されるものではありませんので、肥満の予防や改善に有効と言われています。また、食物繊維にはブドウ糖やコレステロールなどの栄養素の吸収を阻害する作用があります。食べても太らない食物繊維と言われていますが、偏り過ぎては正常な生命活動ができません。やはり、色んな栄養素と一緒に摂取することが大切です。ただ、最近の研究で、食物繊維が大腸菌に発酵させられて、アルコールや脂肪酸に変換されることが分かってきています。アルコールや脂肪酸に変換されると、糖質の半分くらいのカロリーになります。 通常、早食いは肥満になる原因と言われますが、それは以下の理由に該当します。いわゆる満腹感は、脳の視床下部の満腹中枢に神経伝達されて感じる感覚です。現代の医学では、この感覚において、食物の摂取による胃の膨張や、血糖値の上昇が関係していると解明されています。つまり、胃が膨らんだり、通常90~110mg/dlある血糖値が、、130mg/dlぐらいまで上がると、食欲が抑制されるということになります。早食いによって摂取された食物は、胃を十分に膨張させること無く小腸に運ばれ、更に、摂取された食物がブドウ糖に分解されて、それが血液中に運ばれるまでには、多少時間がかかります。早食いをする人は、これらの過程を踏まえることが困難なため、満腹感を感じる頃には、食べ過ぎています。また、急激に食べることで、インスリンが大量に分泌され血糖値が下がります。血糖値が下がれば、更に食欲が増して、食べ過ぎてしまう訳です。これらの悪循環を引き起こさないためにも、食物は良く噛んで、時間をかけて摂取することが大切です。