「サイエンス」カテゴリーアーカイブ

嗅覚センサーのタイプと精度

人間に限らず霊長類をはじめ、鳥類や爬虫類、魚類、昆虫、ひいては単細胞生物など、眼に見えないぐらいの菌などにも嗅覚が認められます。つまり、地球上の生命体はそのすべてが匂いを嗅ぎ分けるセンサーを有しています。ところが、全ての生命体が良い匂いとする香りは存在していません。また、個体差にもよります。人間で言えば、... Read more

線維芽細胞~アキレス腱~

アキレス腱は通常、膠原線維の束で形成されています。この線維は線維芽細胞より生成されたもので、当該細胞は平常時何もなければほぼ非活性の状態で線維間に認められます。断裂など、問題が発生するとすぐさま活性化し、その量を増やしていくメカニズムになっています。修復過程では、線維芽細胞が膠原線維を押し広げて活動します... Read more

サイトカイン~TNF/腫瘍壊死因子・IL/インターロイキン~

サイトカインは蛋白質の一種で、細胞間で相互作用を生じます。身体の細胞から放出されますが、これを生成する細胞は免疫を主軸に関与しています。人体の防衛細胞であり、いわゆるマクロファージやリンパ球と呼ばれているものです。サイトカインのタイプには幾つかの存在が知られていて、細胞成長因子やインターフェロン、TNF(... Read more

再生芽・未分化細胞・付加再生

再生芽(さいせいが)はイモリなどの生物に見られる突起状のものです。再生機能に優れているため、イモリは研究対象として用いられる傾向にあり、手などを切断するとそこに突起状の再生芽が出てきます。およそ数日で元通りになります。再生芽には未分化細胞が沢山入っており、将来形成される筋肉や骨などあらゆる細胞に変わること... Read more

細胞再生~自然治癒力~

人間には認められないのに他の生命体に見られる能力は結構存在しています。特に自然治癒力の観点から昆虫や両生類などと比較すると人間のそれは劣ります。グッピーなどは大脳が無くなっても何事もなかったように泳ぎますし、餌も食べます。その大脳も知らない間に再生されているそうです。またイモリなどは尻尾を切られてもまた新... Read more

本能中枢と脳の進化

とかく、食べたり飲んだりする行為は低俗或いは下品、原始的な欲求として解釈されやすい傾向にありますが、実際にそうなのでしょうか。確かに暴飲暴食なら多くの問題を引き起こすことも考えられますが、通常の食事なら匂いによって脳が活性化されます。もともと人間の知恵は考えることに基づくものであり、食による満足感や芳香に... Read more

味覚を補助する匂い

匂いのある食品は鼻粘膜にその分子が届きますが、この鼻粘膜は匂いを感知する器官です。舌にも味を感知する器官がありますが、両者の位置は非常に近接しています。匂いに対して数百存在する感知器があると考えられていますが、この数は他の動物のそれに比較すると非常に少なくなっています。味への感知器は匂いのそれに比較すると... Read more

メイラード反応

食べ物へ熱を加えた際に生じる化学反応をメイラード反応と言います。メイラード化合物は上記によって得られた物質のことを指しています。近年、その芳香成分に注目されていますが、この化合物は揮発傾向を示し僅かです。一方、アルカロイドはいわゆる窒素化合物で、揮発傾向をあまり示さない苦味成分です。 生豆を焙煎した場合... Read more

マグネシウム~コーヒーに含まれるミネラル

コーヒーにはマグネシウムと呼ばれるミネラルが含有されています。糖尿病を患っている方は不十分なことが多く、近年では糖尿病の改善にマグネシウムが投与されることもあるようです。この物質は金属で構成されており、全ての種類のコーヒーに含有されています。焙煎しても消滅しませんが、増加もしません。体内において物質を分解... Read more

嗅球~脳と嗅神経~

嗅球(きゅうきゅう)は匂いを感知する神経系のことで、脳前端に存在します。見た目は球状に飛び出した形をとっているため、この名称がついたと考えられます。匂いを感知するのは蛋白質で、そこから嗅神経が伸長して結合した状態をとっています。ここで初めに匂いのデータを感知し、それを加工して大脳が解釈しやすい形式に変換し... Read more