「サイエンス」カテゴリーアーカイブ

幹細胞の複製能力/非・対称分裂

幹細胞の分裂は二つに大別されます。一つは対称分裂で、もう一つは非対称分裂です。前者は常日頃から幹細胞そのものに分裂して増えていきます。細胞の必要性が何某かの原因によって生じた場合、前もって作られていた幹細胞が二つに分化し、いっぺんに組織細胞を必要量だけ生成します。後者は幹細胞が分化する際に幹細胞が消失しな... Read more

脱・分化/iPS・ES・万能細胞

人の肌に存在する細胞へ手を加えて遺伝子初期化して培養を行ったものがiPS細胞です。之に対し、細胞塊を、受精卵でそこそこ成長した胚盤胞から採取して培養を行ったものがES細胞です。いずれも万能細胞であり、あらゆる臓器細胞に変化できますが、その生成方法は異なります。 iPS、ES細胞共に少し全能性幹細胞に比較... Read more

自然治癒するアキレス腱

足のかかとと筋肉を結び付けているのがアキレス腱と呼ばれているものです。この腱は、線維の束状で構成されており、骨と筋肉を接続し、骨格筋の両端に位置します。アキレス腱そのものは人間が歩くために必要な器官ですが、時に完全に切れてしまったり或いはその一部を断裂させてしまったりすることがあります。つまり、いつもそれ... Read more

ウォーキングと血流改善

一般に運動で薦められているウォーキングですが、これは体の中に溜まった老廃物を体外へ排出するのを促し、血液を綺麗にする作用があるためです。ウォーキングとは歩くことですが、この運動は時間帯を気にせず、どのような場所でも行うことが出来ます。また、歩ける人ならどなたでも実行することが可能で、継続して運動できます。... Read more

運動不足

筋肉を利用しないことから体の温度が低くなり、血液の流れも悪化する運動不足が健康に悪いことは周知の事実です。これは血中に含まれる老廃物が燃焼されず、汗や尿の出も悪化するためで、もちろん綺麗な血液は維持できなくなります。心臓の役割はポンプのようなもので、血液はこの臓器の収縮力で全身へ送り出されます。動脈を経由... Read more

運動による排泄促進

肺や腎臓、鼻、皮脂腺、汗腺、唾液腺、大腸といった排泄に関わる臓器は、筋肉を利用する運動によってその働きを亢進させます。体温が高くなって、排泄能が促進し、延いては血液が綺麗になっていきます。ランニングなどで汗をかくのは当たり前ですが、その際、唾液や鼻水、痰などが非常によく排泄される傾向にあります。排尿を催す... Read more

腸内細菌叢

腸内細菌の重さは一キロ以上に達すると考えられていますが、これは100兆以上の細菌が腸管に棲んでいるいるためです。その種類も桁違いで凡そ1000を超えるとも言われています。大別すると日和見菌、善玉菌、悪玉菌の三つ分類されます。日和見菌は良くも悪くもないどちらとも言えない菌をいいます。悪玉菌は有害物質を活動の... Read more

腸管免疫

外界の異物が体内に入り込む場合、一番容易な通り道は口腔です。口から食道、そして胃から腸へ侵入すると、摂取した食物の栄養分とまぎれて異物も血液内へ入りやすくなります。ただ、こういった経路を辿って血管内へ容易に入り込まれると生命を脅かすことになりかねないので、腸には防御の仕組みが組み込まれています。腸管免疫(... Read more

断食から尿酸が増えても通風発作は起こらない

尿酸は通風を引き起こす原因物質ですが、断食によって増える傾向にあります。ただ、増加するといっても現実には断食から通風発作を招くことはないようです。食物の摂取を断った際に増加する原因として、ケトン体があげられます。この物質は中性脂肪の分解から生成されるものですが、尿酸が腎臓を経由して尿内へ排出されるのを阻害... Read more

東洋医学

動脈硬化や癌、発疹、出血、炎症といった症状は、人間の体が血液を綺麗にするための自然な治癒力との考え方があります。一見、理解しにくいものに感じられますが、もともと疾患と言われているものは、人間の体自身がその病を自然に治癒させようとする作用の表れとも言われています。日本の西洋医学(せいよういがく)では診療科が... Read more