毛細血管では栄養素や老廃物、酸素と二酸化炭素をやり取りしています。これらの物質が血管壁を通過するには内皮細胞同士の隙間を利用しています。これと同じ原理で通過する物質には白血球であるマクロファージや好中球などがあります。
有窓性毛細血管は内皮細胞にいくつかの小さい孔を空けているもので洞様毛細血管はそれが大... Read more
鼻から吸い込んだ空気と口から取り込んだ食物は喉で交差しています。鼻、上咽頭、中咽頭、喉頭を通過する空気に対して食物は口、中咽頭、下咽頭の順に通過していきます。要するに中咽頭で交差している訳ですが、不思議なことに咽る(むせる)ことはありません。
食物が口から入るとそれを鼻や口に逆流させないために、咽頭後部... Read more
毛細血管は日本人の髪の毛よりも細く、その数分の一程度です。名称の由来は髪の毛のように極細というところからついていますが、実際には髪の毛よりも細くなっています。体の全域を網の目状に走って構成されており、あらゆる臓器や肌、筋肉に張り巡らされています。役目はこれらの組織に栄養と酸素を供給し、その一方で二酸化炭素... Read more
鼓膜は外耳の先にあり、ここで音を通過させています。耳介は集音器状に飛び出しており、外耳はこれと外耳道で作られています。中耳は鼓膜の奥側にあり、小さな空間になっています。ここには三つ耳小骨が存在し、あぶみ骨、きぬた骨、つち骨とそれぞれ呼ばれています。人間の体の中では一番小さな骨と言われており、僅か数ミリ程度... Read more
脳と体の全域を中継する部分が中枢神経であり、脊髄が脊椎内部を走っています。灰白質が脊髄断面の真ん中に見られ、その形状はH型になっています。この部分は神経細胞で構成されており、様々なデータの取次ぎを行っています。脊髄神経は三十一対存在しており、脊髄へと出入りしています。尾骨神経は一対、仙骨神経及び腰神経は五... Read more
嗅上皮は匂いを感じ取る部分で、鼻腔の上部に位置します。小さい粘膜ですが、ここには粘液分泌腺が見られ、常時湿気を帯びた状態になっています。匂いの粒子が鼻から取り込まれて、この粘液に付着する嗅覚受容細胞にキャッチされ、匂いを感じ取ることになります。粘液には細い嗅毛といわれる毛が見られ、これを嗅覚受容細胞と言い... Read more
肺へは外気が吸入されていますが、呼吸の際には埃やチリも一緒に吸い込まれることがあります。鼻毛はこういった埃などの侵入を防いで肺へ入らないように努力します。また加湿や加温は狭窄する鼻腔やキーゼルバッハにて行われます。更に花粉やチリ、病原体などを排除するため、線毛と呼ばれる鼻腔粘膜上に見られる細かい毛がそれを... Read more
気管支は二つに分類される気管から肺へ結合して枝分かれしていく箇所を指しています。管は左と右でその太さや長さが違っており、通常左は細長く、右は短くて太くなっています。胸の真ん中に心臓があるため、左の方が角度がきつく、長くなっています。気管支と気管は異なる管であり、両者の役目は空気を肺へ運搬することです。
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動脈の多くは体の深部に存在しますが、これは身体の真ん中に心臓が位置するためです。とは言うものの、浅い部分を通過している点も有り、手首や頸部、脇の下、足の甲・付け根、鼻両側、膝の裏などがこれに該当します。脈拍を測る際は、通常手首が適用されます。
血管吻合は、万が一血管が閉塞しても、他の通り道を血液が流れる... Read more
体の中で一番大きい臓器が肝臓で、右胸部の若干下部、横隔膜直下に位置します。形状は正面から三角形に見え、重さはおよそ一キロ以上です。肝鎌状間膜で右葉と左葉に区分されています。門脈と冠動脈は肝臓の肝門から入っており、前者の血管は消化管から集められた栄養が通っており、後者は肝臓そのものを養う血液が通っています。... Read more