「サイエンス」カテゴリーアーカイブ

関節の動きと種類

関節面は骨と骨が結合している箇所で、この部分の形状によって動作がことなります。つまり、それぞれの関節によってその動く向きが違ってくるのはこのためです。膝は曲げ伸ばししかできませんが、肩はどの向きにも自在に動かすことができます。種類では一方向だけに動作するものと縦と横だけに動作するもの、回転するもの、そして... Read more

感覚~情報伝達の経路~

運動野から発せられた命令は、神経細胞より伸長する繊維を通って脊髄に伝わります。それを下に向かって伝道し、末梢神経に乗り変わってから、脊髄前根から出て筋肉に達します。大脳には中心溝があり、その前方運動野が運動の中枢となります。 感覚を感じ取るタイプには幾つかありますが、知覚神経は体性感覚から得た情報を脳に... Read more

灰白質/三つに大別される大脳

位置によってその働きを役割分担している大脳新皮質ですが、言語野は前頭葉や側頭葉、後頭葉にそれぞれ役割を振り分け、話す、読む、聞くなど各要素に対応します。前方運動野には深い中心溝が見られますが、こちらは体の運動を司ります。その中心溝の後部に位置する感覚野では、その字のとおり感覚に関わる体の知覚を処理していま... Read more

蝸牛/前庭/三半規管~耳の振動~

鼓膜は外耳を通過してきた音によって振動を受けますが、その際中耳に存在する小骨がそれを連鎖的に反応させて増幅させていきます。振動を直接内耳に与えるのは、あぶみ骨と呼ばれている骨で、耳小骨の中でも最も奥に位置します。外側からつち骨、きぬた骨、あぶみ骨の順番に並んでおり、これらが音を増幅させて内耳に伝えます。最... Read more

感覚/受容器

肌の役目はウイルスや細菌など外敵から身体を保護したり、あらゆる感覚を得る感覚器としての機能を有します。また、発汗を促して体温を調整する作用などもあります。 肌の感覚には触覚をはじめ、圧覚や痛覚、温覚、冷覚があります。これらは皮膚感覚といわれており、知覚神経の先っぽで感知されています。この部分を受容器と言... Read more

副・交感神経~自律神経~

リラックス状態で作用するのが副交感神経です。機能は交感神経のほとんど真逆で、瞳孔縮小や気管支収縮、血圧及び心拍を鎮静させます。また、胃腸だけでなく膵臓の作用も高め消化吸収を促します。排尿を促進させるため、膀胱括約筋を弛緩させます。一方、交感神経は緊張させ興奮状態を保ちます。血圧が高くなり、心拍数も増えます... Read more

胃の容量と長さ~噴門・幽門・括約筋~

内部に何も入っていない胃はおよそ百ミリリットルぐらいですが、ここに食物を目一杯入れると一リットルを超える量になると言われています。臓器の一つでその形状は袋状になっており、最大では二リットル以上入るとも言われている胃袋です。 噴門はちょうど食道から胃袋に入る部分のことで、噴門括約筋があります。この筋肉は下... Read more

浮腫のメカニズム~組織液・リンパ管~

乳び層(にゅうびそう)は腹部に存在し、腸や両足からリンパ液が集められている部分です。胸管はこれより上部に位置し、左上半身から集められたリンパ管とつながります。また左鎖骨下部において静脈と結びつき、右鎖骨下部では右上半身からきたリンパ管と静脈で結合します。尚、乳び層の乳びは白っぽい色調を呈しているもので、こ... Read more

人体を構成する骨の数と種類

人体の多くは柔軟性を有する組織で形成されているため、これを支えるのに骨が必要です。骨の数はおよそ二百六個ですが、正確には尾骨の数によって多少異なります。尾骨は脊椎の最も下に位置する骨ですが、この部分に限っては人それぞれ違います。 骨の種類では短骨、長骨、扁平骨があり、この内一番小さいのは耳小骨で、大きい... Read more

ヘリコバクター・ピロリ菌

強酸性で構成される胃の内部へ食物が流れ込むと溶解して粘液状になります。ドロドロ状になっていますが、ここへ病原体が食物と一緒に混ざってしまっても、通常は酸の力で溶解され、消滅します。しかしヘリコバクター・ピロリ菌と呼ばれる病原体は、この環境下でも生存可能な菌であり、近年注目されています。見つかったのはごく最... Read more