「サイエンス」カテゴリーアーカイブ

平衡斑・膨大部/卵形嚢・球形嚢

頭の角度を感じ取っているのは平衡斑と呼ばれている細胞です。この組織は卵形嚢及び球形嚢と呼ばれる液体の入った袋状の器官に見られます。またこの袋は前庭と言われる内耳の真ん中の器官にあります。平衡斑は平衡石膜と耳石で構成されており、前者はゼリー状の組織で後者はこれの上に小さな粒状で乗っかっています。平衡斑は球形... Read more

鼻~気道の始まり・副鼻腔・鼻中隔・鼻甲介~

気道は空気が通過する部分を指していて、その始まりに位置するのが鼻となります。呼吸そのものは口でも行えますが、正確には消化器に属します。これは味を感じ取ったり、食物を噛んだりする働きを併せ持っているためです。鼻尖は鼻の頭で、鼻根は眼の中間で、鼻が隆起する手前の部分です。左右に分類している鼻の穴の真ん中が鼻柱... Read more

肺胞のガス交換~拡散・肺サーファクタント~

肺胞はガス交換の役目が有り、肺に沢山入っています。一つ一つはおよそ0.1ミリ程度の直径で、その数はおよそ数億と考えられています。葡萄の房状に気管支の先っぽへ集合しており、肺胞孔はこれらの隙間に見られる空気の通り道です。またその外側は毛細血管がギッシリと覆っています。 肺胞がその形状を崩さないのは界面活性... Read more

肺の構造~胸膜・肺門・気管支~

横隔膜は右と左肺の下にあります。肺は心臓を挟むような形状で収まっており、右側は三葉の上、中、下に分類されます。これに対して左側は二葉の上、下に分かれます。肺門は気管支が出入りする箇所で、気管支は肺の内側に位置します。肺門には神経の他、栄養を肺へ届ける血管や心臓と結合する血管が存在します。臓器の一つであり内... Read more

歯と口~口腔の構造~

二十本からなる乳歯は生後数ヶ月から生え出します。およそ二歳以降に全てが生え揃います。永久歯は全てを合わせると三十二本で、大体六歳以降に乳歯から生え変わりだします。第三大臼歯はいわゆる親知らずのことですが、早ければ二十歳前後、遅ければ完全に生えるのに三十歳を超えることもあります。切歯は食物を噛み切るために使... Read more

グリア細胞

およそ二十歳程度で頂点が訪れる脳は、それを超えると神経細胞(ニューロン)が破壊されていくと考えられています。その数およそ十万個が一日で消滅するとされる点に驚かされます。ところが、人間は元来僅かな神経細胞しか利用していないとも言われており、それらの神経があらゆる影響から相互にネットワークを構築しているため、... Read more

ブドウ糖/酸素~脳のエネルギー源~

脳はブドウ糖をエネルギー源としていますが、そのエネルギーを得るのに酸素を要します。あくびは実のところ軽度の脳の酸欠状態と言われており、頻繁にあくびが出てくるようなら酸素が足りないのかも知れません。その様な場合、適度な運動を行って体の血流を改善し、ストレッチなどが推奨されます。また室内であれば外部の空気を入... Read more

動脈血と静脈血

心臓から始まり、身体の全域へ網の目状に広がる毛細血管に至る範囲の血管を動脈と言います。その毛細血管から心臓へ戻る方向に繋がる血管が静脈となります。動脈血は酸素を多く含有しており、それぞれの細胞へ送り届けますが、静脈血ではこの酸素を受け渡した後の血が流れているため、酸素が少なくなっています。 一方、肺動脈... Read more

洞房結節・房室結節・心電図

洞房結節は右心房に見られるもので、ここで生じた電気的興奮は、心房の全域に拡大します。すると収縮が心房で引き起こされます。房室結節は心房と心室の間に存在するもので、いわば電気的興奮の中継点となります。房室結節からはヒス束とそこから分岐する左右の脚があります。つまり、この部分に電気信号が届けられると、それがい... Read more

ドーパミン~A10神経~

脳幹から伸びるA10神経は、視床下部から大脳辺縁系を経て、前頭連合野を経由し、側頭葉で終結します。視床下部は自律神経を制御し、人間の根本的な食欲や精力など本能を司ります。大脳辺縁系は記憶や情動に関与します。前頭連合野は人間としての精神活動を制御しています。側頭葉では学習機能を担っています。A10神経はこれ... Read more