コーヒーの濾過/ドリップ式/AGEs

フィルター珈琲のドリップ式のものは有害物質を通さず、有用と思われる成分だけがろ過されると言われます。この有害物質としてあげられるのは、AGEsです。此の物質は発がん性や細胞損傷の要因として考えられていますが、近年では害のあるものとないものの存在が指摘されています。 一般に食べ物に熱を加えると食欲を高める香りが放出されるものですが、これは揮発性の成分です。しかし、不揮発性のものもあり、こちらは匂いが認められません。多くの陽イオンを放出していると考えられており、これがAGEs、つまり糖化最終産物と言うわけです。これは栄養学で使われる言葉ですが、メイラード産物はこれら香り成分とを総称したものです。 コーヒーが健康を害するということがかつて言われていましたが、これはAGEsにその理由を求めていたのかも知れません。AGEsには細胞障害の悪影響が示唆されているものの、大腸活性や炎症を抑制する働きなども指摘されています。ドリップ式のコーヒーが薦められているのは、こういった悪玉のAGEsを通さず、体に良いものだけが得られるという点にあるのかも知れません。