病気を治癒させる発熱と食欲不振

高血圧や動脈硬化を引き起こす原因に塩分の過剰摂取というものがあります。確かに塩分の摂り過ぎはこういった疾患を招きますが、塩分というのはそもそも発汗や排尿によって消失するものです。問題となるのは、体内で利用された塩分が古くなって、それをきちんと排泄できないところにあります。これは運動やサウナなどで解決できるものですが、カリウムの摂取によっても古くなった塩分の排泄が促進されます。世の中辛いものを好んで食べる人が沢山いると思われますが、実際、塩辛いものを沢山食べても、それがちゃんと排泄されていたら問題ないと言うことができます。 病気の現われとして、発熱と食欲不振がありますが、これは換言すれば治癒させるための反応と言うこともできます。食欲は過剰な栄養素を血液に取り入れて血を汚す一方、その不振はこれを遮ることになります。食物が摂取されないと、人間のからだはまず血液内の老廃物をエネルギーとして利用するため、発熱を促します。このため、発熱と食欲不振は疾患を治癒させる反応と言えます。とかく現代人の疾患は、過剰な食物の入れすぎが原因であり、これを回復させるには排泄することに重点が置かれます。断食というのはこういった食欲不振を無理やり作って、熱を放出させるものです。また、日常生活でもお腹一杯に食べ物を摂取するのではなくて、腹八分に抑えるようします。すると体の温度も自然に上昇するようになると言われています。尚、食欲不振と発熱は単なる疲労や胃腸炎などで見られます。これは風邪など軽い疾患から癌といった重篤な病気などでも同様です。