低カロリー食
基礎代謝は呼吸だけをしていて、他に何もしなくても消費されるエネルギーのことを言いますが、現実的には、寝たきりで生活している人はそんなに多くありません。子供は学校へいきますし、大人は家事をしたり、仕事をしたりしています。このため、最低でも基礎代謝と運動量を含めて一日で消費されるカロリーは大体1500キロカロリーと言われています。通常ダイエットや減量をする場合は、1500キロカロリー以下の食事に抑えるのが一般的ですが、その際、運動をしないで生活していると太りやすい体質を築いてしまいます。低カロリー食に加えて食後の血糖値急上昇を抑制すれば、もっと減量できると考えられますが、これはダイエットリバウンドを引き起こす原因になってしまいます。そもそも人間の体はカロリー不足に陥ると、少ないエネルギーで生命を保つように作られています。この機能によってあらゆる調整を行うことになりますが、それでもエネルギー不足と体が判断すれば、筋肉からもエネルギーを調達することになります。そうなると筋肉量は減少し、基礎代謝も低下して行きます。こうした体質を形成してしまうと、例えカロリーの制限によってダイエットを終了しても、以前の食事と同じだけのカロリーを摂取すると、当然太っていきます。この後、引き続きカロリー制限によるダイエットを更に繰り返す人もいますが、益々太りやすい体質を形成して行くことになります。また、低カロリー食は、筋肉の成分であるタンパク質の摂取量も減少させてしまうため、筋肉は衰え、それに伴って基礎代謝も低下して行きます。更に、脂肪を分解するグルカゴンと呼ばれる成分はタンパク質から生成されており、タンパク質不足によって脂肪分解さえもままならなくなってしまいます。その他、高たんぱく質の食事は、インスリン分泌を抑制する作用があると言われており、これによって血糖値急上昇後に引き起こされるインスリン分泌による低血糖を防ぎ、空腹感が生じるのを防止すると考えられています。