ウナギから見つかった合成抗菌薬や大腸菌群

食物を特定の場所に留置して行う命令検査は、中国や香港から輸入する際に実施されます。うなぎの加工品や養殖活うなぎがこれに該当し、この検査に通過しないと違反品とみなされ、輸入の許可が出ません。厚生労働省の検疫では、合成抗菌薬など投与してはいけないものが、輸入された養殖魚或いはウナギなどから見つかっています。それだけでなく、大腸菌群が活ウナギや蒲焼、白焼き、肝串などから発見されたこともあります。このため、社会的に食品衛生法違反が問題視され、注目されました。輸入されたウナギに対しては懸念を持つ人が多くなっています。ただ、現在、上記の通り命令検査が実施されているため、日本の市場へこういった違反品は、出回らないように安全確保が行われています。 日本国内で出回っているウナギはそのほとんどが輸入品です。しかもその多くが中国産と言われており、残りが台湾やマレーシアなどとなります。また国産と表示されているものでも、シラスウナギの稚魚を中国から輸入して日本で飼育されているものもあります。その他、原産地や原料の表示義務が課せられているのは、ウナギの蒲焼となります。これは2001年のJAS法によって定められたものです。 外国産からは合成抗菌剤だけでなく大腸菌も発見されていますが、輸入の際に安全性が確保されるように検査が実施されています。ただ、外国産に不安を覚える人も多く、そういった方たちは、国内産の表示がなされているものを購入した方がいいでしょう。