マグネシウムとマンガン

脱灰を進行させる原因には多量の加工食品や動物性蛋白質の摂取などがあります。これは過剰なリンの摂取や代謝産物に起因するもので食生活に問題があります。マグネシウムはアルコールの過剰摂取や甘い食品のとり過ぎ、高度なストレスなどによって消失します。このミネラルはカルシウムと拮抗の関係があるため、体内のマグネシウムが減少すると、カルシウムが骨から流出していく傾向にあります。 マンガンはムコ多糖類の合成に使われる成分ですが、アルコールの取りすぎや甘い食品の過剰摂取によって消費されていきます。これはエネルギーを作り出すのに、マンガンは糖を原料とするためで、体内に十分存在していないと、結晶化されたミネラルを骨に沈着させることがうまく行われなくなります。ムコ多糖類には骨の内部でミネラルなどを結合させる働きがあり、マンガン不足は即ち脱灰を促進させてしまう リスクを招くことになります。 アルカリ性を有する骨のカルシウムは、酸性の血液によって中和作用が高まります。糖質や蛋白質を過剰に摂取することによって酸性物質が発生しますが、このことが酸性傾向の血液を作り上げ、更には脱灰を進行させる原因になると指摘されています。 その他、金属の種類によってはミネラルが骨に接着するのを妨害するものがあります。これには重金属であるカドミウムや鉛といったものがあり、いずれのミネラルも骨に溜まりやすいからです。