過食と拒食
過食と拒食を何度も繰り返すと、脳及び自律神経に異常を来たします。これは食欲中枢が正常に作用しなくなって引き起こされる現象で、体にも大きな影響を与えます。人の体は、痩せていても太っていても、生命維持に有用に作用しようとします。つまり、ダイエットを行っていてブドウ糖などの摂取量が減少すると、人間の体はなるべく少ないエネルギーで生命を維持しようとし出します。このため、エネルギーをあまり消費しない、エコタイプの体を作り上げてしまいます。更に、内臓のあらゆる器官も正常に作用しなくなっていきます。痩せることだけに意識を集中すると、兎角(とかく)、最低限必要な食料さえも減少させてしまったり、食事と食事の間の空腹時間が長時間に渡ったり、スポーツなどの運動で無理なエネルギー消費をしがちです。また、断食するケースもみられますが、これらの方法では、健康的なダイエットを行っているとは言いがたいものです。ダイエットをする際には、或る程度の炭水化物が必要です。ご飯、或いは糖質を摂取することによって、内臓の各器官が正常に作用し、そこから新陳代謝が活発化します。
ところで、運動は減量に大きな効果が得られるように思われがちですが、運動で痩せようと思えば、体が壊れるぐらい運動しないと、直接的には減量できません。運動やスポーツは健康な人が行うべきものであって、健康を損なってまで減量目的で行うものではないと言われています。また、激しい運動は活性酸素を体内へ取り込んでしまいますので、老化現象も促進されてしまいます。更に、サウナによる減量ですが、その効果はほとんどないと言われています。無理な脱水は、心臓への負担も大きく、生命に関わる問題へと発展する可能性もあります。