カット野菜

単品と複合に分類され、前者は一種類の野菜をそれぞれの料理に適したサイズにカット若しくはスライスしたものです。また、千切りをはじめ、乱切りや短冊切り、角切りなどによって食べるのに適したサイズに加工されています。後者は、幾つかの野菜を用いたもので、こちらもそれぞれの料理に合ったサイズに切られています。いわゆるモヤシ炒め用やけんちんセット用、ミックスサラダ用といったものです。いずれも鮮度低下は早く、早急に食べる必要があり、購入する際も温度表示がなされているお店が推奨されています。これは、カット野菜の場合五度の温度を維持する必要があるためで、品質を保持させるために大切です。そのため、温度管理が行われていて、それが分かるお店が良いと考えられます。また、生モノであることからなるべく早く持ち帰って、早期に使い切ることも重要です。尚、複合物のカット野菜は原材料の表示がなされており、加工品となります。これはJAS法の規定によるもので、単品物は原産地の表示がなされており、生鮮食品として処理されています。 こういったカット野菜には次亜塩素酸ナトリウムを希釈した溶液が殺菌剤として用いられています。殺菌終了後に洗浄されるため、この殺菌剤は最終的に残存しないものの、水溶性ビタミンや水に溶解しやすいカリウムなどはこの工程で減ってしまいます。 近年、野菜を洗浄して、それぞれの料理に適した大きさに切った上記のようなカット野菜が普及しておりますが、その背景には、社会進出する女性や高齢化などがあると考えられます。また多様化された家族形態なども要因になっており、外食だけでなく、こういった加工食品を利用する機会が増えています。需要も増加傾向にあることからコンビニに留まらず、スーパーなどでも見受けられるようになっています。栄養成分を失いやすいという欠点があるものの、多忙な現代人には多くのメリットがあるようです。