好酸球・好塩基球

白血球の大半を占める好中球に比較すると好酸球のそれは数パーセント程度ですが、その量は好中球に次ぎます。細胞の中には好酸性顆粒が多く見られるため、好酸球との名称がついたようです。主に消化器や泌尿生殖器、気管といった臓器の粘膜に見られます。塩基性蛋白質のことをMBPと言いますが、これとともに色んな酵素が含有されており、いずれも顆粒内に入って覆われています。これは有毒性があるためで、自身が損傷を受けないようにするためだと考えられています。しかし、寄生虫などへはこの毒が役立つようで、人間の体をこの毒によって保護しているようです。また細菌などにも攻撃性を有するみたいですが、好中球のそれに比較するとかなり劣るようです。 好塩基球はその役目が明確になっていないようです。顆粒白血球の中でも非常に少ない量であり、血管を通過することはできません。顆粒内には特異的な酵素などが認められ、ヒスタミンも見られるようです。人体が過敏症を招いた際にヒスタミンが外へ出てきて、蕁麻疹やアナフィラキシーショックなどを発生させると考えられています。