空腹感と間食

グリコーゲンは糖質の一つで、肝臓においてエネルギー源として貯蔵される物質で、このグリコーゲンが肝臓に貯蔵されるには、規則正しい食生活が必要です。また、膵臓のランゲルハンス島から分泌されるインスリンもこの規則正しい食生活があってこそ正常に作用します。これらを統制しているのが脳と自律神経で、この脳と自律神経はブドウ糖をエネルギー源としています。ブドウ糖はタンパク質や脂肪からも作られますが、最も多く作られているのが炭水化物になります。炭水化物はブドウ糖をはじめ、砂糖やデンプン、グリコーゲンなどから構成されていますが、生命を維持する上では、非常に重要なエネルギー源となります。また、脳内において最も利用されるのが、ブドウ糖で、これは吸収率が高い上に、体に負荷を与えないからだと言われています。食品では白米が代表的で、体内に入るとブドウ糖に変換されて利用されています。ブドウ糖は血中にも常時、一定量存在しています。血中においてブドウ糖が不十分と人間の体が判断すれば、肝臓においてタンパク質がブドウ糖に変換されていきます。更に、炭水化物を摂取しないでタンパク質食品ばかりを摂取していても、そのタンパク質は体の構成成分となる前にブドウ糖として処理されることになります。尚、間食は肥満につながると思われがちですが、実際にはつながりません。適切と考えられる量以上摂取すれば、肥満へ直結しますが、空腹感を感じさせない程度の量なら、食べすぎを防ぐことができます。もともと人間の体はこの空腹感を感じることで脂肪を蓄積していく傾向があり、これは将来の飢餓に危険を感じて発動する、体の防御機能に由来します。そのため、空腹感を与えないようにすることで、この体の防御機能を抑制することを目的にした間食が、減量において薦められています。また、間食をする際は決められた時間に規則正しく摂取する必要があり、食事と食事の時間の間隔が短すぎると逆効果になります。特にインスリンがだらだら分泌され続けるような、間食は控えるべきです。