食欲中枢/空腹中枢/満腹中枢

過食や拒食を回避するためには、まず、脳と自律神経の作用を正常化させることが大切です。減量に影響を与えるのも脳と自律神経の作用から生まれるもので、生命を維持するために様々な活躍をします。特に食欲のコントロールには必要不可欠な働きを担っています。食欲中枢(しょくよくちゅうすう)は、空腹中枢及び満腹中枢に分類されますが、これらが互いに作用することで、食欲が正常に働きます。体内においてエネルギー不足が発生すると、空腹中枢が働きかけ、ここで食欲を満たすと今度は満腹中枢が働きかけて、食欲を失わせます。脳と自律神経にとって重要な栄養素は炭水化物で、これを摂取しなければ脳も自律神経も正常に作用しません。排便するのも、皮膚から汗を出すのも、脳と自律神経から指示が出ています。自分の意思とは関係なく、様々な指示を出しているため、とても重要な機能です。つまり、脳と自律神経が正常であれば、食欲も自動的にコントロールされるため、肥満や痩せすぎたりといった現象を引き起こしにくくなります。仮に満腹中枢が正常に作用しなくなると、食欲が抑制されないため、どんどん肥満になっていきます。逆に、空腹中枢に異常を来たすと、食欲を促進されることがないので、次第に痩せていきます。過食症や拒食症は、脳と自律神経の異常から引き起こされる症状です。脳と自律神経は、炭水化物を栄養源にしているため、これが不足すると正常な機能を維持できなくなり、延いては食欲中枢に異常を来たし、過食症や拒食症を引き起こす原因となります。