通風/高尿酸血症/通風関節炎
尿酸値が異常に高い状態を高尿酸血症と言いますが、この状態が持続すると次第に尿酸は結晶化され、骨と骨の間の関節部分や腎臓などに蓄積されていきます。こらが通風結節(つうふうけっせつ)や通風結石(つうふうけっせき)を引き起こし、通風となります。通風関節炎は、突然発症するケースが多く、通風から引き起こされる関節部の炎症のことを言います。一般には、足の親指の付け根部分に現れることが多いです。発症すると、激痛と共に赤く腫れて炎症を引き起こします。数日から一週間程度で治まりますが、一度発症すると何度も繰り返し通風発作が現れます。放置すると、腎機能低下や様々な合併症を引き起こす可能性があります。通風及び高尿酸血症の発病原因は一次性と二次性に分類されていて、一次性は原因不明のものを言います。これに対し二次性は原因がハッキリしているもの言いますが、全体の二割程度とされています。一次性のものは、その原因もハッキリ分かっていませんが、主に遺伝子やストレス、アルコール、激しい運動などに起因しているのではないかと言われています。二次性又は続発性では、薬の副作用や腎臓病、血液疾患といったものが発症原因としてあげられます。これらは、薬の投与を中止したり、原因となる病気を治療することで改善されます。尚、薬が原因となるものでは、解熱作用(げねつさよう)や鎮痛作用(ちんつうさよう)を有するピラジナミド及びアスピリンといったものや、結核で投与される薬、そして高血圧で利用される利尿剤及び降圧剤といったものが該当します。また、血液に関わる病気では、リンパ腫、多血症、骨髄腫(こつずいしゅ)、白血病といったものがあります。