運動神経~小脳と大脳の関係~

大脳の下部に小脳は存在し、その重さは少し女性の方が軽くなっています。虫部は左右の半球が虫のように結合する真ん中部分ですが、大脳のように明確に分裂していません。かたまり状に認識できる部分であり、大脳に比較するとシワは更に細かくなっています。灰白質には神経細胞が並んでおり、白質が枝上に細かく組み込まれています。白質は神経線維が集合した状態で、これらは断面から分かります。見た目は大脳とは異なる形状をしています。小脳はそのまま大脳と結合しておらず、延髄、橋、中脳に小脳脚によって結合しています。 運動をコントロールしている部分が小脳です。その命令は大脳から伝えられ、感覚器によって平衡感覚などを捉えて命令された通りに結果を生じたか調べます。命令と一致しなければ、その情報を大脳及び脳幹に伝えて修正することになります。運動は何度も行うことで、そのパターンを覚えて発達して行きますが、実は小脳によって細かく修正を繰り返しているからです。このため、小脳に何らかの異常が発生すると動作にも支障が出てきます。 運動神経とは本来、末梢神経のことを意味します。運動神経といえば小脳をイメージすることと思いますが、その命令を発しているのは大脳であるため、中枢は其の大脳と言うことができます。