アミラーゼ

炭水化物を大量に摂取する人間には、或る遺伝子が数多く複製されているそうです。この遺伝子はアミラーゼと呼ばれるデンプンを消化する酵素のことですが、これが増加すると消化能力が向上し、より合理的にエネルギーが使われるようです。このことは集団、延いては地域の食べ物によって人類の遺伝子が異なる変遷を遂げてきたことを意味します。 食べるものによって疾患の遺伝子が活性化されるとする或る論文が見られます。生活習慣病を招く要因もここに求めることが出来ることと思いますが、それだけ人間の進化に食べ物が深く影響していたのだと考えられます。 人間は熱を炭水化物に加えて、そのデンプンをより消化されやすい形にしてきた訳ですが、このことはアミラーゼの作用をサポートすることにもつながっていました。このアミラーゼは膵臓から分泌されるだけでなく、唾液にも混じっています。異なる臓器から分泌されているわけですが、こういったことも進化の過程で猿と分岐した要因だと考えられています。