骨の新陳代謝~破骨細胞・骨芽細胞~

骨が新陳代謝をしていることは広く知られており、その機能は生きている限り継続します。ところで緻密骨は長骨の外部に見られる硬い箇所を言います。顕微鏡などで観察すると、同心円状の模様が見られます。これが並んでおり、円の真ん中は管状のハバース管で構成されています。縦に走っていますが、フォルクマン管と呼ばれるものも横に走っています。血管はハバース管とフォルクマン管の内部を通過しています。海面骨はスポンジ状の骨の内部を指していて、骨髄はその空間に存在します。骨膜は骨の表層部分で、神経と血管はここにも見られます。 破骨細胞は骨の様々な箇所に分布している細胞で、古くなった骨を壊しています。その際、カルシウムが血中において少なくなった場合、カルシウムを骨から供給しています。また骨がこの細胞によって壊されると骨芽細胞が生じます。カルシウムを結び付けつつ、骨芽細胞そのものも骨に融合されていきます。 通常、身体全ての骨はおよそ三年前後で新しいものに生まれ変わります。しかし、日常的にカルシウム不足を来たしていたり、骨への刺激が足りないと、骨は弱体化してしまいます。その他、女性では更年期から骨密度の減少が大幅に認められます。これは女性ホルモンが関与しているからで、更年期とともに当該ホルモンが減少するためです。