炭水化物・蛋白質~消化酵素~

炭水化物、脂質、蛋白質がいわゆる三大栄養素と呼ばれているものです。生命活動に必要なエネルギーや身体を構成する重要な成分であり、体の中に入ると小腸から取り込まれます。消化酵素を含有する消化液が分泌されますが、これは取り込まれるのに小さな分子へと分解しなければならないからです。また、口から小腸にいたる範囲では消化液があちこちで分泌されます。 二糖類であるショ糖や麦芽糖、多糖類であるデンプン、単糖類である果糖及びブドウ糖などは糖の分子が結合している数によって分類されているもので、これらはいわゆる炭水化物です。パンや米などに含有されている炭水化物の構成物質であり、消化酵素によって取り込み可能な大きさの単糖類にまで小さくします。またマルターゼやラクターゼは小腸から分泌される消化酵素であり、プチアリンは唾液から分泌されている消化酵素です。 大きい分子でアミノ酸が複数結合しているものが蛋白質です。乳製品や肉などに多く含まれており、結びついたアミノ酸の数によって名称も変わります。体内へ取り込み可能な大きさに分解されますが、これはトリプシンを含む膵液やペプシンを含有する胃液などの消化酵素によって行われています。