三大栄養素のタンパク質、脂質、炭水化物
食事制限すると皮下脂肪が減少すると捕らえられがちですが、減食しただけでは、美しくダイエットすることはできません。これは、人間の体がブドウ糖を必要とするからであって、皮下脂肪のみの利用だけでなく、人間の体を作っているタンパク質もエネルギー源として確保してしまうからです。つまり、皮下脂肪とは別に筋肉をも分解して、エネルギー源としてしまうからです。タンパク質、炭水化物、脂質は三大栄養素と言われていますが、この中でブドウ糖に一番よく利用されるものが炭水化物です。タンパク質からもブドウ糖は生成されますが、脂肪からは僅かしか作られません。このため、体内のエネルギーが少なくなった際、一部の皮下脂肪がブドウ糖に変換されますが、それ以外に蓄積されている筋肉などのタンパク質から構成される組織よりエネルギーを作り出します。また、健康的にダイエットするには、同じ肉でも落としていい肉と落としてはいけない肉があります。まず、落とす必要のない肉ですが、これは体内にある器官の組織です。例えば、心臓、胃、大腸、小腸、腎臓、肝臓、脾臓といった臓器や、タンパク組織などがこれにあたりますが、これらの肉を落としてしまうと代謝機能も低下し、著しく健康を損なうことになります。一方、落とす必要性のある肉では、内臓のまわりに付着している脂肪がこれにあたります。これらの脂肪は、内蔵機能の作用を低下させる上に、加齢と共にとりにくくなる性質があります。