脂肪細胞
脂肪細胞(しぼうさいぼう)の蓄積のされ方は、脂肪細胞自体の数が増えるのと、脂肪細胞一つ一つの容量が増える二つがあります。脂肪細胞自体の数が増えるのは、思春期までで、その頃に脂肪の数は決まっています。ですから、成人した大人は、今ある脂肪細胞の数は、それ以上増えません。30代、40代でだんだん肥満になる人は、後者の脂肪細胞一つ一つの容量が増えることに起因しています。また、この頃には基礎代謝も低下していますので、肥満になりやすいということになります。
ちなみに脂肪肝(しぼうかん)とは、肝臓が真っ白になって脂肪が溜まる症状です。炭水化物が体内に入ると、まずブドウ糖に変換され、余ったブドウ糖は、肝臓などで脂肪へと変換されて行きます。通常、肝臓で産生された脂肪は、肝臓外へ運び出されるのですが、あまりにも産生され過ぎると、肝臓にどんどん蓄積されて行きます。これが、脂肪肝へと発展して行きますが、更に他の病気を併発すると、肝硬変へと症状が悪化して行きます。例えば、B型肝炎・C型肝炎、アルコール性肝炎などです。沈黙の臓器と言われる肝臓は、その名の通り、自覚症状としてほとんど現れません。脂肪肝の治療は、摂取カロリーと消費カロリーのバランスと有酸素運動ダイエットが最も効果的な方法と言えます。