「サイエンス」カテゴリーアーカイブ

自然・獲得免疫

緊急を要する状況になった時に機能するのが自然免疫です。どういった病原体が体内へ入り込んだのかそこそこ区別する能力を持っていますが、病原体のタイプによって詳細に攻撃手段を変えるといった対応はできません。通常、貪食してしまいます。此れに対し獲得免疫は過去の病原体のデータを保有しており、自然免疫より高度な対応が... Read more

定着性・遊走性マクロファージ

白血球の内、体内へ入り込んだ細菌などを食べてしまう種類をまとめてマクロファージといいます。大別すると定着性と遊走性に分類されます。前者は樹枝状マクロファージをはじめ、間藤・血管外膜・クッパー・ミクログリア細胞、組織球があります。後者では腹腔・肺胞・炎症部位肉芽腫マクロファージ、血液単球があります。処理の対... Read more

好中球とマクロファージ

好中球は自然免疫の内でも軸になっている細胞で、同様の白血球の内、大半を占めます。他の種類に比較すると大きくなっており、血中では内壁にくっついているタイプと全身を巡っているものがあります。これらは通常数百億単位で存在しており、緊急時には骨髄からその数十倍の好中球が生成されます。数が多いこともあって、ウイルス... Read more

好酸球・好塩基球

白血球の大半を占める好中球に比較すると好酸球のそれは数パーセント程度ですが、その量は好中球に次ぎます。細胞の中には好酸性顆粒が多く見られるため、好酸球との名称がついたようです。主に消化器や泌尿生殖器、気管といった臓器の粘膜に見られます。塩基性蛋白質のことをMBPと言いますが、これとともに色んな酵素が含有さ... Read more

交感神経の転換・ノルエピネフリン

副・交感二つの神経によって心筋はコントロールされており、心臓の拍動もこれに従います。恒常性を維持するため、その機能を交代させており、交感神経では心拍数を高めたり、収縮力を強めたりします。副交感神経ではその反対のことが行われます。心臓に何らかの障害があって、その働きが落ちると交感神経が作用します。これは血液... Read more

膠原病~皮膚硬化症・ベーチェット病・シェーグレン症候群~

かつて膠原病の原因はハッキリ分かっていませんでしたが、現在ではストレス病の一つと考えられています。自己反応性リンパ球や顆粒球は交感神経が緊張することによって増えますが、これによって肌や粘膜、腺組織が壊されてしまいます。つまり、ストレスが引き金になっている訳です。膠原病と言えば皮膚硬化症やベーチェット病、シ... Read more

コルチゾール・神経伝達物質・記憶

ホルモンや神経伝達物質の均衡が崩れたり、記憶に関わる働きに支障をきたすといったことはストレスによって生じます。人間の身体はこれらの要素に支障を来たして救助を求める合図を出すと言われています。興奮や鎮静といった感情などは神経伝達物質によってコントロールされており、具体的には当該物質の間でやりとりされる情報と... Read more

間違った傷口の手当て

切り傷などを生じた際、今日ではその傷口を洗い流して、異物などを取り除き、妥当な湿度を維持して自然治癒させるという考え方が一般的です。傷が治ると乾燥するわけですが、その状態に少しでも早く向かわせようと傷口にガーゼを当てて水分を吸収させる行為は適切と言えません。損傷部位はジクジクしていますが、まず綺麗な水で洗... Read more

キレるとは~目の前或いは頭の中が真っ白になる~

人間は極端に興奮すると目の前或いは頭の中が真っ白になることがあります。まず周りが明るくうつり、次第に目前が白くなっていきます。この状態になると、目の前の状況のことしか思考できなくなっており、意識を制御することが困難になっています。時に悪い事と良いことの区別さえも分からなくなってしまいます。また交感神経の反... Read more

血管免疫芽球性リンパ節症・白血球

免疫異形成症若しくはリンパ肉芽腫症Xとも呼ばれている血管免疫芽球性リンパ節症は悪性リンパ腫とは少し違います。当該疾患は出現する症状が様々であり、例えば形質細胞・血管内皮細胞・免疫芽球の増殖、好酸球浸潤といったものがあります。また異常蛋白血症を大抵のケースで随伴させます。つまり好酸球、血管内細胞、リンパ球と... Read more