低温殺菌牛乳

通常、品質保持期限は一週間程度ですが、10日と表示されているものもあります。また品質保持期限と並んで製造年月日も記入されていることがあります。この期限は、保存の程度を試験したものに安全率をかけて考慮されたものですが、飲用乳ではこれが表示されているケースが多いです。しかし、低温殺菌牛乳では消費期限が記入されています。これは長く保存できないためで、消費すべき日数までに飲みきるべきという趣旨です。低温殺菌牛乳ではその殺菌に63度という温度が設定されていて、これを30分持続させます。ただこの牛乳以外でも、一旦開封してしまうと雑菌が繁殖するため、なるべく熱を加えたりするなど、調理に手を加えることが推奨されます。 一般に牛乳と言われるのは、搾乳した100パーセントの生乳のみとなります。無脂肪乳と低脂肪乳は生乳から作られたものを指していて、前者は脂肪分を取り除いたものです。後者は、脂肪分が0.5パーセントから1.5パーセント以下に調整したものを言います。これらはいずれも食品衛生法によって規定されているものです。その他、低脂肪型と濃厚型に分類される加工乳は、その原料として脱脂粉乳やクリーム、そして生乳などを用いています。また脱脂粉乳及び生乳を原料の中心としている乳飲料は、これに果汁などを添加したものとなります。更に商品によっては栄養素であるビタミンやミネラルを加えたものもあります。