濃縮還元/ストレートタイプ

濁ったものと透き通ったリンゴ果汁が見られますが、前者は酸化を防ぐ目的で添加物などを入れたものです。ビタミンCなどがそれに当てはまり、果汁を搾り出す作業の過程で混入させています。後者は、濁った物質をわざと取り除いたもので、これにはペクチン分解酵素が用いられています。いずれも危険性は無く、特に問題はありません。 こういった果実飲料には、単なるジュースと果汁入り飲料の二つがあります。前者は、絞り汁がそのまま用いられている場合と、濃縮したものを薄めて使われている場合があります。また、果実野菜ミックスジュースと言われるのは、果汁の比率が半分以上で且つ野菜の絞り汁を混ぜ合わせているものです。果実ミックスジュースと呼ばれている商品は、複数の果汁をブレンドしたものです。更に果汁を含んでいる飲み物は、使われている果物やその含有比率を記入しなければならず、これは十パーセント以上から百パーセント未満の果汁比率が条件となります。その他果実飲料は糖類だけでなく、蜂蜜といった甘味を添加した時も、表示義務として加糖という文字を記入しないといけません。 尚、搾り取った果汁には水分が含まれていますが、これを一旦濃縮してから、水を加えてもともとの濃度にした場合、これを濃縮還元と言います。反対に搾り汁をそのまま濃縮せずに製品化した場合、ストレートタイプと言います。