栄養分の吸収率を改善する物質

三大栄養素が体内へ取り込まれるのを促す養分では消化酵素が知られています。この成分が足りなくなると、食欲が低下し、胃のもたれや不快感などが生じます。いわゆる消化不良ですが、この症状には古くからジアスターゼが用いられています。反対に体内への養分の取り込みを阻害する物質もあります。これにはクロロゲン酸などがあり、コーヒーに含有されています。これは食後における血糖値の急上昇を抑制する働きを示すもので、医薬品ではベイスンやグルコバイなどがこれに該当します。食品では桑やグァバなどのお茶が知られています。 ミネラルが体の中へ取り込まれるのをサポートする物質ではクエン酸が知られています。この成分はフルーツのうち酸味を有するものに広く見られ、いわゆる植物性の有機酸です。ビタミン類は脂溶性と水溶性に分類され、前者は脂肪分と同時に摂取することで吸収率が高まると言われています。後者は水分と共に摂取することで、その取り込み率が上昇しますが、水分は一般に養分と解釈されていません。