カテキンなどのポリフェノール
生体でエネルギーを一番必要とするのは心臓といわれています。心筋の作用が落ちると息切れや動悸などの症状を訴えるようになりますが、このエネルギーを生成してるのがATPと略されるアデノシン三リン酸です。この物質は生命活動のもととなるものですが、これを生成してるのが細胞内のミトコンドリアであり、コエンザイムQ10はここでATPの生成に関与しています。また、コエンザイムQ10は抗酸化物質の一種であることから、活性酸素の害悪から体を保護する役割も担っています。
カテキンはビタミンEの抗酸化力よりはるかに高く、消臭の働きや抗菌の働きなども併せ持ちます。そのため、活性酸素を取り除くだけでなく、食中毒を防ぐのにも役立ちます。また、苦味成分で構成されており、紅茶や緑茶などに含有されています。カテキンはいわゆるポリフェノール類のことであり、同じ仲間としては他にもタンニンやフラボノイド、アントシアニンなどがあります。ポリフェノールは色素成分や苦味成分を持つ植物に含有されており、その種類は数千に上るといわれています。どのポリフェノール類にも抗酸化作用があると言われており、コレステロールの酸化を抑制し、延いては生活習慣病である動脈硬化などの進行を防ぎます。尚、葡萄には多量のアントシアニンが含有されていますが、赤ワインのその赤い色は、このアントシアニンによるものです。